















NFTゲームにおける世界的先駆者が語るゲームに訪れた革命
NFTゲームの世界的状況
しかし、そのブロックチェーンのメタバースとは一体何なのか、現在、その認知度は高くはありません。
簡単に説明をすると、
メタバースは私たち人間が、3Dアバターと呼ばれる自分自身のバーチャルな表現を通して、デジタルのパラレルワールドで複数の活動を同時に体験することができる世界です。
Facebook、Roblox、Fortniteなど、大企業が手掛けるメタバースの名前ぐらいは聞いたことがあると思います。これらは集中型のメタバースで、すべてのユーザーデータはプラットフォームを運営する企業が管理・所有しており、このデータは閉じられた空間でのみ展開されます。
対してThe Sandboxのメタバースの世界は、The SnadboxのNFTをベースにした仮想ゲームワールドであり、分散型でオープンな世界です。
この大きな違いはThe Sandboxはユーザー主導のプラットフォームであり、ユーザーは自分のアイデンティティ、ゲーム資産、ゲーム内通貨であるSANDを管理し、真に所有することができることが挙げられます。
このブロックチェーン技術の登場により、デジタルマーケットでパラダイムシフトが起こりました。
つまり、ブロックチェーン技術が可能にしたアイテムの作成者と所有証明の特定です。
これよりデジタル資産そのものに価値をもたらし、資産やサービスが評価され、保管され、取引され、収益化されるデジタル経済がスタートしました。
NFTの特徴は、権利にあります。
各デジタル資産は識別でき、限定された証明可能な数のコピーをもつことができ、開発者にたずねたり、許可を求めたりすることなく、ユーザー間で譲渡することができます。

【NFT】メタバースとゲーム
しかし、開発したゲーム会社に権利があり、プラットフォームの制約により、ユーザー間のコンテンツの取引は、グレー・ブラックマーケットで行われていました。
さらに、このUGCは所有権の概念がなく、メタバースマップ上のゲーム内で課金をしても、真の所有をすることができませんでした。
The Sandbox創設者が、ブロックチェーン技術はユーザーに新たな機会をもたらし、NFTゲーミングがこれまでのビジネスモデルを変えていくことに気がついたのは、2017年でした。
まだ誰もがブロックチェーン技術に懐疑的だったころ、コンテンツクリエイターやユーザーの手に委ねられるオープンなメタバースのビジネスの構築に着手したのです。
The Sandboxチームのようなパイオニアが、まだマーケットがないころから、マーケティング活動を続け、そして、ユーザーにブロックチェーンゲームのすばらしさを地道に宣伝し、興味をもってくれるゲームユーザーをThe Sandboxのユーザーに変えていったからです。
こうして、ブロックチェーンのクリエイターが生み出したデジタルコンテンツのひとつひとつに真の価値を与え、UGCクリエイターに新たなビジネスチャンスをもたらすことで、新たなパラダイムが生まれたのです。
DecentralandやCryptoVoxelsもNFTメタバースの先駆者ですが、The Sandboxは3Dボクセルで構築され、よりゲームにフォーカスしている点が特徴です。
The Sandboxは巨大なオーディエンスを持つMinecraftで成功したボクセル世界を採用しながら、クリエイターの育成に力を入れており、独特な分散型メタバースへと発展しています。
すなわちThe Sandboxは、他ブロックチェーンメタバースとの差別化を意識しながら、新しいブロックチェーン技術と、既存の成功したサービスの延長線上に成り立っているのです。
ほかにも、The Sandboxの特徴は、UGCのゲーム資産の完全な所有権をユーザーにわたしていることです。
オーナーであれば、自分の資産を他のユーザーに譲渡したり、貸し出したりして、ゲーム内で過ごした時間から収益を得ることができます。
ゲームクリエイターがゲーム通貨を所有し、ゲームのルールを決めることで、真のオーナーシップをもつことができる価値を実感し、その楽しさを経験できます。
法人だけではなく、個人のゲーム開発者や提供者が、自分の資産の価値を高める努力をする楽しみを、ユーザーに所有権を与えたり、Play-to-Earnによる報酬を与えることで、実感することができるようになります。
ユーザーが主体となって運営されるメタバースでは、プレイヤーが決定事項に投票することで、世界のパラメーターや開発の優先順位、将来の意思決定に影響を与えることができるガバナンス層が存在します。これはこれまでにない概念です。

【NFT】分散型メタバースとは
それは、抽象的な言葉であり、現在話題となっているNFTさえも、明確な定義や概念が社会的に合意されていないからです。
多くの専門家が独自の定義を打ち出していますが、The Sandboxのメタバースは、このキーワードを以下のように定義しています。
→ メタバースとは、社会的交流のための仮想世界であり、コンテンツを生み出すクリエイターが生きるひとつの経済でもあります。
メタバースをより厳密に説明すると、RobloxやMinecraftをはじめとするメタバースのIPのほとんどは、じつはメタバースではなくマイクロバースであると考えます。
Robloxは生産性やアクセス性を向上させるために多くの制限を設けています。
メタバースがマイクロバースと違うポイントは以下4点です。
①技術が基盤であり、信頼が基盤ではないこと。
メタバースはシステムを操作することができないため、ユーザーはデータや資産の主権が損なわれる心配から解放されます。メタバースは、現実世界の自然法則によって変えることはできません。
②オープンであること。
プレイヤーは、ユーザーとしてだけでなく、ゲームクリエイター、ゲーム開発者としても活躍でき、すべてのレイヤーのサービスに平等にアクセスできます。
③相互運用性があること。
RobloxのアイテムをMinecraftにインポートするなど、メタバースはゲーム間のアセットの相互運用が可能であるべきです。
④組み合わせが自由であること。
分散型金融市場で起きているイノベーションと同様に、存在するインフラサービスの組み合わせが自由であり、新機能を備えたサービスやプロダクトを組み立てる仕様が自由であるべきです。
結局、真のメタバースは、パブリック・ブロックチェーンの上に形成されています。
それにより、プレイヤーは、リアルの世界とは異なり、運営者による制限から解放された自由な世界を体験することができます。
ブロックチェーンとNFTがもたらした世界だからこそ実現していると思います。

NFTゲームとしてのThe Sandbox
The Sandboxのメタバース上で展開が可能なゲームは3Dボクセルアートスタイルを採用しており、誰もがカラフルなアセットが直感的に製作できる環境を提供しています。
これにより、クリエイターはボクセルアセットやゲーム体験をブロックチェーン上で簡単に共有し、収益化することができます。
さらに、仮想空間の体験をサポートするLANDは、ユーザーがメタバースの地図上の固定された位置で所有することができ、プレイヤーはひとつのLANDから次のLANDまで歩くことができるため、リアルの不動産所有と同じような体験ができます。
The Sandboxは、ブロックチェーン技術が開発される以前、約10年前、モバイル上でThe SandboxブランドでピクセルベースのUGCゲームを開発した実績があります。
このThe Snadboxゲームシリーズは4000万回以上ダウンロードされました。
このゲームシリーズ内でユーザーは、何百万ものコンテンツをつくり、何十万ものピクセルベースのゲームや体験を制作し共有しました。
しかし、このゲームは、UGCの提供に貢献したクリエイターが何の見返りも得られない、閉鎖経済的なシステムでした。
プラットフォームの制限と、彼らに報酬を与える仕組みがなかったために、還元できませんでした。きっかけは、2017年にThe Sandboxチームが、CryptoKittiesとCryptoPunksでNFTを目にしたことでした。
ブロックチェーン技術によってデジタル資産の真の所有権を分散させ、UGCコンテンツの制作者に還元できる世界を提供することが技術的に可能であることに気がついたのです。
その時、The SandboxはUGCとNFTを組み合わせて、どんなクリエイターでも自分のNFTをつくり、それをゲームで使用し、マネタイズしようと考えました。
The Sandboxのブロックチェーンバージョンでは、かつてのゲームよりも開発のスケールが大きくなりました。
それは、オーナーシップがブロックチェーンに結び付いたことで、ボクセルゲームのメタバースにおいて、ゲームやコンテンツをつくる人は全員、プラットフォームの成功にかかわるステークホルダーであり、プラットフォームの成功と利益拡大を、クリエイターやユーザーと共有できる世界をThe Sandboxは実現しました。
すなわちThe Snadboxのエコシステムに貢献するひとりひとりが、The Sandboxの成功に貢献する世界になりました。

【NFT】バーチャルワールドとしてのThe Sandbox
The Sandboxは、3Dアバターを使って、さまざまなゲームを体験することができる仮想世界です。
ユーザーが所有するLANDで構成され、デジタル空間の地図がありひとつのLANDでは、境界線までアバターが歩くと隣接するLANDに行くことができます。
このように、ゲーム体験の場所は現実の不動産と同じように、ロケーションに依存しており、LANDへ集客するという概念があります。
The Sandboxの有限なメタバースでは、リアルの世界同様、人口密度が関係してきます。
たとえば、The Sandboxの土地を所有しているAtariのような有名IPのLANDの近くは、アバターの通行が多く、LANDの価値が上がる可能性があります。
The Sandboxには、交通システムというものが存在します。
異なるLAND間をシームレスに移動できるだけでなく、ポータルやスポーンポイントという移動ポイントがあり、広い空間の移動を容易にする機能があります。
プレイヤーは隣接するLANDにそのまま移動したり、離れたLAND間を高速で移動したりすることができます。
ポータルを利用すると、メタバース上に分散されたゲーム体験を簡単に探索することができます。

【NFT】The Sandboxの主な機能
① 非中央集権:すべてのゲーム資産はNFTとして表現され、プレイヤーやコレクターにとって真の所有権を確保します。SANDユーティリティー・トークン$SANDには、ゲームの使用方法、ステークユーティリティー、報酬システムのほか、分散化を促進し、ユーザーがプラットフォームを管理できるようにするガバナンス・メカニズムが採用されています。
② LANDセール:現在までに、1万人以上のユーザーが仮想世界のゲームプラットフォームの中で場所を取得し、3300万ドル以上の売上を達成しています。
今後The Sandboxのメタバース全体の価値は5億ドル以上に達する予定です。
③ ガバナンス:一部ユーザーホルダーは、DAOメカニズムを介してプラットフォームのガバナンス決定に参加することができ、The Sandboxのエコシステムの重要な要素に対して投票権を行使することができます。
④ ファンド:The Sandboxのファンドは、The Sandboxの健全なエコシステムをサポートする役割があり、プラットフォーム上での高品質なコンテンツやゲーム制作を奨励するための助成金を提供しています。ファンドはすでに50以上のゲームプロジェクトに資金を提供し、180人のアーティストのNFT製作支援を行っています。
⑤ 経験豊富なチーム:The Sandboxチームは、4000万以上のダウンロードを記録したモバイルゲームを開発しました。チームのメンバーには、ゲーム開発の経験者や、ERC-1155NFTトークン規格の定義を共同で執筆したブロックチェーンエンジニアなどが含まれています。
⑥ 企業とのパートナーシップ:これまでに、The Sandboxのプラットフォームビジネスに賛同していただいた開発パートナーやコンテンツパートナーは、165以上にも及びます。その中には、The Walking Dead、Smurfs、Care Bearsなどのブランド、Dapper LabsなどのdAppゲームスタジオ、Square Enixなどの投資家などの象徴的なゲーム会社が含まれています。
The Sandboxは、4年前から開発を進めており、段階的にリリースしています。
これは、まずコンテンツ確保のためのβ版のクリエイター向けの製作ツールのリリースにはじまり、次にユーザーがコンテンツを体験することが可能なアルファ版のリリースというステップを踏んでいます。
そして、次のリリースは、アーティスト、クリエイター、プレイヤー全体を中心にユーザー生成コンテンツとIP生成コンテンツを組み合わせた展開です。
プレイヤーが作成したコンテンツも、IPが自社で製作したコンテンツも、The Sandboxが開発したコンテンツの作成ツールを使って製作されます。
この環境は、3Dボクセルベースのゲームアセットを作成するためのNFTビルダー「VoxEdit」、アセットを売買するための「Marketplace」、コードを書くことなく完全なゲーム体験を構築するためのツール「Game Maker」の3つの主要コンポーネントで構成されています。
The Sandboxは一部のオリジナルコンテンツをThe Sandboxの管理下で製作しています。
その理由は、プロのコンテンツの制作例を示すことで、製作ツールの最適な使い方をボクセルアートのクリエイターやゲーム開発者に理解してもらうとともに、新しいプレイヤーに対して、Qualityの高い冒険をスタートにThe Sandboxへ参加してほしいと考えているからです。
クオリティの高いコンテンツをメタバースに提供するために、約50のゲームスタジオが初期の段階でコンテンツ制作に参加しています。
The SandboxとThe Sandbox管理下でコンテンツを開発するゲームスタジオに加えて、ライセンスIPをベースにしたコンテンツが現在あります。
「The Walking Dead」のような有名なIPがLANDを所有しており、IPのファンであるプレイヤーを引き付けることでThe Sandbox全体の価値や認知度を向上しています。

【NFT】IPパートナー
The Sandboxはこれまでに、The Walking Dead、The Smurfs、Care Bears、Atari、CryptoKittiesなどの人気IPやDeadmau5などの音楽アーティストを含む、165以上のデジタルエンターテインメントの主要ブランドとIPパートナーシップを結んできました。
これらのブランドは、The Sandboxチームの協力を得て、自分たちの世界や人気キャラクターをボクセル化してThe Sandboxの土地に設置しており、これらのブランドのファンが、The Sandboxやメタバースを知るきっかけとなっています。
このようにThe Sandboxは幅広いユーザーをメタバースの世界へ取り込むことを目標にパートナーを増やしています。
The Sandboxに賛同するIPは、これらの人気エンターテインメント・フランチャイズをベースにしたゲーム内で利用できる収集可能なNFT資産を制作・販売しています。
ゲーマーはこれらのアセットをゲームやテーマパークで使用し、これにより
たとえば「The Walking Dead」のキャストのアバターから成り立つオリジナルボクセルゲームの体験ができます。
これらのゲーム内資産であるNFTの中には、既にコレクターズアイテムとして価値が高まっているものもあります。
野球のトレーディングカードのように、一部のNFTは、オリジナリティ、配布数、レアリティ、その他のユニークな属性に基づいて、より高い価値をもつようになります。

【NFT】ゲームにおける新しいビジネスモデル
その後、登場したのは基本無料プレイのモデルで、現在ではゲーム業界における全収益の少なくとも半分を占めており、プレイヤーは初期投資なしでゲームを遊べる世の中になりました。
NFTとブロックチェーンの技術により、ゲームの世界に革命が起き、Play-to-Earnと呼ばれる新しいビジネスモデルが登場し、ゲームクリエイターとゲーマーの双方が新しい収入源を得ることができるようになりました。
The SandboxでもこのPlay-to-Earnモデルを採用しており、プレイヤーはゲーム内でさまざまなミッションをクリアするために費やした時間を、バリューに変えることができます。
Play-to-Earnは、たとえば、あるプレイヤーが集めたアセットを別のプレイヤーやクリエイターが買うことができる循環型のエコノミーから成り立ちます。
これにより、これらのアイテムの需要と供給が生まれ、その交換には金銭的価値があり、プレイヤーに報酬が発生します。
すなわちプレイヤーは、自分の遊び時間を、自分の収入をもたらす活動に変えることができるのです。
Play-to-Earn以外にも、The Sandboxでは、NFT販売、メタバース上での不動産販売やレンタルサービスなどを提供することにより、収入を確保することができます。
① リソースコレクター:The Sandboxのマーケットプレイスで製作したり、購入したりしたNFTを売買する
② バーチャルアーキテクト:LAND上の建物や風景を制作し販売する
③ キュレーター:他のプレイヤーが楽しめるコンテンツを発見し、レビューし、評価する
④ Virtual Real Estate Agent:バーチャルランドNFTの買い手と売り手をつなぐブローカーとして活動する
⑤ イベントプランナー:アクティビティやイベントを規格・推進し、入場料を集める
またThe Sandboxは、プラットフォームとしては、一人のクリエイターがシンプルな自作ゲームをつくることができる柔軟性をもち、上級クリエイターやゲームスタジオが本格的なゲーム体験、テーマパーク、美術館、バーチャルコンサート、RPGの世界などをつくることができるなど、スケールを確保しています。
このようにThe Snadboxの可能性は無限です。
これまでのThe Sandboxの実績は以下の通りです。
① 1万人以上のLANDオーナーがいます。
② 450人のアーティストと54人のスタジオがThe Sandbox Game Makerファンドによってサポートされています。
③ 年間25万~100万米ドルの投資をし、自立した10人以上のゲームスタジオの企業を支援しています。

NFTゲームの挑戦
たとえば、NFTやメタバースの価値を最大限に活用するには、エコシステムに貢献するユーザー全体を教育する必要があります。
これは、既存の多くの無料ゲームとはまったく異なります。有料プレイヤーは数パーセントに過ぎず、収益モデルは、ユーザーにもっとお金を使ってもらうことを中心に展開されます。
また、NFTが提供するメリットはすばらしいものですが、ユーザーを引き付け、維持するためには、楽しいゲームが重要であることを忘れてはなりません。
法整備も必要であり、ブロックチェーンゲームは、これまでのゲームのビジネスモデルを脅かすものでもありません。
新しいゲームのビジネスモデルを提供する早期参入者は、健全なエコシステムを提供するだけでなく、開発者やパートナーが作成した体験や、プレイヤーがUGCコンテンツとして作成した体験の両方を通じて、プレイヤーに魅力的な体験を提供するよう努めなければなりません。
そのためには、高いクオリティのオリジナルコンテンツを制作し、ゲーム内のクリエイターにインスピレーションを与えるというチームの戦略と、プラットフォームの立ち上げ段階で、ゲームスタジオがプロフェッショナルな品質の体験を作るためのリソースを提供するための資金援助も時には必要です。
NFTは、現在、仮想世界での生活、仕事、創作、遊び、稼ぎの方法を変えています。
The Sandboxは、完全にユーザーが解放されたデジタル経済の実現を目指しています。
単なるプラットフォームの提供者であり、クリエイターが制限なく活躍する世界を作る支援をすることに全力を注いでいます。
ブロックチェーンゲームは、かつてないほどエキサイティングな革命であると考えています。