LGBT

【LGBT】ゲイバーの今と昔。そして、ゲイ同士が出会う方法

ゲイバーとは?

ゲイバーとは、ゲイやバイセクシュアル男性が集まる店を指しています。そして、ママ(店主)やスタッフが客に身体を売ることはしません!風俗営業に該当する業態ではないので、客の隣に着座して体を寄せる接客もしません。

ゲイバーの店舗数は急激に伸びた

ゲイバーの数は70~80年代に大きく伸長しました。ゲイ雑誌の創刊、都市型生活様式を送る人々の増加、木造建築からビル型店舗への転換など、複合的な要因が考えられると言われています。

90年代後半には、ゲイ男性の集まる遊興街(新宿二丁目)には200件があると言われていました。この頃まで、他のゲイと会って安心して歓談するための空間は、ゲイバーをおいて他にはほとんどありませんでした。年輩者から年少者にお酒をおごることも珍しくなく、持ち金の少ない年少者が店に長時間滞在することもできました。

ゲイバーの役割

ゲイバーをセクシュアリティを同じくする人達の出会うを支え、コミュニケーションの作法を教える重要な空間であることは間違いないです。

ゲイバーの従事者が客の入院を見舞ったり、引っ越しを他の常連客とともに手伝ったりするなどのコミュニティ的な関係が観察できるとする研究さえもあります。

現在、ゲイバーでは年齢差のある客同士の間でおごる・おごられるといった慣習はなくなりつつあります。インターネットに出会い機能が移行し、客同士の経済的な擁護関係がなくなった後のバーの在り方が試行錯誤されています。

今現在のゲイバーの姿

ゲイバーの価格設定は、一般的なスナックよりも安く、どこからも経営の厳しさが聞こえて来ます。

観光バー」へ舵を切って、異性愛者の男女にも門戸を開き、面白さでもてなすお店が増えました。あるいは、素人っぽさの残る客を臨時にスタッフとして雇い入れ、事前にSNSで宣伝をし、その臨時スタッフとSNSで繋がっている新宿二丁目に行かない層を取り込む工夫をしている店もあります。

ゲイ同士の出会い

1960年代 公園、映画館
1970年代 ゲイ雑誌(通信欄で手紙のやり取り)
1980年代 ディスコ、イベント
1990年代 ダイヤルQ2、インターネット掲示板
2000年代 SNS
2010年代 GPS系アプリ、ツイッター、インスタ

男性に性的欲望を持つ男性は、公園や映画館などでひそかに出会ってきましたが、1970年代から90年代までの間は、ゲイ雑誌が人を媒介する役割を主に担っていました。

雑誌を買ってそこに広告として掲載されているバーに足を運ぶ、通信欄の掲載者に手紙を出して1対1で出会う(会うまでに数カ月を要する)、通信欄に呼びかけのあるサークルに出向くなどです。

サークルにはスポーツ、文化、社会運動など様々なジャンルが存在してきました。

一度に大勢と会う事を可能にしたディスコ

1980年代になると新宿二丁目にもディスコができます。80年代終盤のバブル経済期には新宿二丁目とは離れたところで大規模なゲイナイトが開かれるようにもなり、大勢のゲイが一堂に集うイベントが頻繁に開かれるようになりました。

90年代に入るとダイヤルQ2を使った出会いが盛んに行われるようになります。それから少し遅れてゲイ向けのパソコン通信が始動します。90年代終盤からはインターネットの利用が急増し、個人ホームページを設営するブームが起こりました。次いで画像付き携帯メール・画像付き掲示板の利用の普及が進みました。

ゲイ同士の出会い ~SNS~

ゲイバーや大型ディスコが出会いに占める重要性は落ちていきましたが、出会いに特化したクラブイベントは人気を博しました。

2000年を少し過ぎてからは、SNSが盛んに利用されるようになりました。まずは「ミクシィ」の利用ブームが起き、続いてゲイ専用SNSが乱立しました。

2009年にはスマートフォンのGPS機能を用いた出会いアプリが登場します。アプリの登場は、ゲイのスマホ利用率を一気に高めたと言われています。

インスタグラム

現在の出会いは、GPS系アプリと「ツイッター」「インスタグラム」などの短文・画像系SNSが主流となっています。

ゲイバーやサークル、ディスコやクラブなどの空間を介さずに、直接的に出会いを求める方式が主流となりました。

2000年代からはSNSでの出会いが中心

2000年代半ばから、ゲイ・バイセクシュアル男性の出会いはSNSが中心となりました。

インターネットの普及に伴い、情報発信をしたりつながりを保ったりするために、個人や店がホームページを持つことが流行しましたが、多少なりとも運営に関する知識が必要でした。

2005年頃、ウェブ2.0というサービス形態が注目され始めます。これは、サイトに関する知識が全くなくとも手軽にはじめられるもので、サービス提供側は各種機能を枠組みとして整える、コンテンツはユーザーが育てていくという有り方を指します。

ウェブ2.0のサービスの一つがミクシィでした。ミクシィのサイトで、ユーザーは「日記」として身辺雑記を書き込むスタイルが流行します。

それまで不特定多数に向けて情報を公開するスタイルが主流だったウェブで、ミクシィは紹介者を通じてサービスに入るスタイルでした。先行するサービス「グリー」も同様の形態でした。安全で閉じられたため、人気を博しました。

また、自分の交友関係の広さを一目で確認できるなど、横のつながりが視覚的にわかるようになりました。

さらに、誰が訪問したか、その日に何人が訪問したかを知る機能があり、自分を閲覧した人の反応が手に取るようにわかるようになりました。

閉じられた空間で仲間を増やして行く

つまりミクシィは、手軽に始められ、ある程度の閉鎖性がある中で横の繋がりが見え、自分の発したコンテンツの評価がわかるシステムだったのです。

それまでのウェブサービスに見られないこうした特徴が多くの人には便利で斬新に映りました。ミクシィのユーザーの中にはゲイやバイセクシュアル男性が結構いました。というよりも、ミクシィをいち早く取り入れた先駆者受容者だったと思います。

ある種の安全性を保ちつつ人間関係を横に広げていくミクシィは魅力的だったんだと思います。

自分の好みの相手だけを表示できるアプリの登場

2000年代半ばのミクシィのブームから間もなく、ミクシィそっくりのゲイ・バイセクシュアル男性限定のSNSが登場し、大流行しました。

しかし、ユーザーにとって自分に関心を向かせる日記の「ネタ切れ」は常に悩ましい問題でした。

これに対し、短文をより手軽に投稿できるブログや、さらにそれに特化したツイッター、そしてその画像版と言えるインスタが利用され始めます。

ゲイアプリの台頭

ツイッターやインスタは個々人の雑事の短報という体裁を取りながら、出会いの機会を広げるツールとして使われるようになりました。

また、より出会いに特化したツールとしてスマホのGPS機能を用いた出会いアプリが開発されます。

そのGPSアプリの先鞭はGrindr(グラインダー)です。2009年からサービスを開始したアプリです。ユーザーから見て近い順にユーザーを表示していく機能は画期的でした。このアプリの成功を受けて、類似のアプリが多数出ました。

GPSアプリは、ゲイ専用SNSを一気に下火にさせてしまうほど出会いの在り方を変えてしまったのです。

ゲイアプリの現状

SNSは「友達の友達」を表示されていましたが、GPSアプリにはこの機能はありません。よって、横の繋がりが見えにくくなりました。

また、文字検索ができなくなったので、サービス側がカテゴリーとして用意する多様性以上の多様性を見ることも出来なくなりました。

もっとも大きな変化は、フィルター機能が実装されたことです。人種・年齢・体型などを設定すると好みから外れる人達を表示させなくできるようになりました。