ワークフィールド

ロジカルシンキング(論理的思考)のポイント3選

■そもそも私たちのビジネスや日常生活において、なぜロジカルシンキングが必要なのか?

■ロジカルシンキングができないとどのように困るのか?

■身につけると、どんな良いことがあるのか?

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こういった形で、ロジカルシンキングの必要性について整理し、理解してもらいたいと思います!

この記事を読んで、

「やはり自分には「ロジカルシンキング(論理的思考)が必要だ!

「ぜひ身につけたい!」

と思ってもらえれば、本記事の意図は達せられたことになります。

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そもそもロジカルシンキングは必要なのでしょうか?

まずは実際のビジネスの場面を想定しながら、どんなところに必要なのかという点について考えていきたいと思います。

こんなことに困っていませんか?

・一生懸命説明してもわかってもらえない

・自分の説明のどこがわかりにくいのかがわからない

・「思い込みが強い」と言われる

・「話が飛ぶ」と言われる

・「要するに何が言いたいの?」と言われる

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皆さんにも1つや2つは思い当たるものがあるのではないでしょうか?

例えば、提案書や企画書等について、社内や客先で自分なりに一生懸命説明しても分かってもらえない、あるいは熱意だけではうまく相手には伝わらないといった場面です

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次に、そのような場面で自分の説明の「どこが分かりにくいのか」が分からないという状況です。

聞き手からはそろって「わかりにくい」と言われるものの、自分としては最善を尽くして説明し、自分なりのデータや事例等も「わかりやすく」織り込んでいるつもりなのにそれが相手に伝わらず、どのように修正したらよいかがわからないという状況です。

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次に、そのような場面で自分の説明の「どこが分かりにくいのか」が分からないという状況です。

聞き手からはそろって「分かりにくい」と言われるものの、自分としては最善を尽くして説明し、自分なりのデータや事例等も「わかりやすく」織り込んでいるつもりなのにそれが相手に伝わらず、どのように修正したらよいかがわからないという状況です。

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続いて、周りの人から「思い込みが強い」と言われる人も多いのではないでしょうか?

これもやはり何かの説明をしたとき、あるいは日常的な会話においてなのかもしれません。

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さらに、「話が飛ぶ」と言われる。ことはありませんか?

これも日常の話かもしれないし、仕事での様々な提案の場面での状況かもしれません。「話が飛ぶ」というその状況も、1つのプレゼンテーションの中でかもしれないし、あるいは1つの提案書のようなドキュメントの中かもしれません。

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最後に「要するに何が言いたいの?」とよく言われるという状況です

ずっと話し続けているにもかかわらず、相手がイライラしてきて、「結論は何よ?」とか「要するに何が言いたいの?」というふうに言われてしまう。

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例えば以上挙げたようなところにロジカルシンキングが役に立つのではないかと思います

多かれ少なかれ、普段仕事をされている方であれば、1つや2つ何らかの今までの仕事の中で言われたり、あるいはもしかすると自分自身は大丈夫なんだけれども、皆さんの周りの人に対して見なさんが言う側になる場面があるのかもしれません

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「要するに何が言いたいの?」と言う側になった時に、相手に対してどういうアドバイスをすればいいのかも含めて、さまざまな場面で状況を解決するのに役に立つ考え方をご紹介します!

ロジカルシンキング:どんな人にも思考の「クセ」がある

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ロジカルシンキングはなぜ必要なのでしょうか?ここでは別の観点から考えてみましょう!

私たちは普段のビジネスの中でも何気なくロジカルシンキングを実践しています。おそらく全くできていない人もいない代わりに、100パーセント常にできている人もいないというのがロジカルシンキングだと思います。

人はみな論理的であり、同時に論理的ではないのです

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論理的であるというのは、誰しもがわかるような共通の理解の土俵を持っているということです。ところが一方で個人のレべルでは倫理的でない性質も持っており、それがロジカルシンキングという共通言語が必要となる理由です

その根本原因に何があるかということを考えてみたいと思います。私たちは皆一人一人に思考のクセがあり、考え方が偏っているということが根本原因として挙げられます。これが共通の理解を妨げるのです。

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まずはこのことを自覚することによって、論理的に考えるロジカルシンキングが重要だということを認識していきたいと思います
思考のクセを自覚する

・人は「自分中心」にしか考えられない
・「一部」しかみていないことに気付かない
・様々な心理的バイアス
・「伝わっている」という幻想

論理的思考:思考のクセを知る

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では、どんな思考のクセがあるのでしょうか?

まずは1つ目です。

人間というのはどんなに相手本位で考えようとしても、自分中心にしか考えられない

ということです。

「相手本位で考える」とはよく言われる言葉ではありますが、そうはいっても結局は、
「自分が相手の立場になったらどう考えるか?」を想定するということですから、あくまでも自分の立場でしか考えられないことを意味しています。

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これは別に悪いことではなくて、人間である以上、どうしようもないことだと思います。

あるいは職場で、

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「どうも自分だけが損をしている」とは、「自分の仕事だけが大変だ」という不満がよく聞かれるとします

仮にそうだとしても、これを職場の半分以上の人が思っていたとしたら、実はおかしな話になります。

どうも自分のことが不利に見えてしまう、あるいは自分の方が不利なことのほうが大きく見えてしまうというのも、自分中心の例だと思います。

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それから、どうしても物事の一部分しか見えていない、そしてそれに気が付かないということもあります。

人間の経験・知識には当然限りがあります。そのため、他の人に比べると限られたものしか見えていないのは当然です。ところが、他の人とコミュニケーションするときには、この思い込みが阻害要因になって働いてしまうのです。

論理的思考:「ありのまま」見ることはとても難しい

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続いて挙げられるのが、様々な心理的なバイアスです。

バイアスとは、いろんなものを見たとき必ず、フィルターがかかった状態で見ているということです。ありのままを見ているつもりでも、なんらかの偏見を持ってしまっており、さらに人によっても見方が違ってくるということです。

例えは、同じように起こったことでも、起こってから時間が経っていないことの方が記憶の中で大きく、そちらの影響を強く受けてしまうことがあります。「いま何が問題か?」と聞かれれば、本当に重大な問題よりも「ついさっき起こった」問題の方をつい思い出してしまうということです

あるいは、他人の成功を見たときには「あれは運が良かっただけだ」と判断する一方で、自分が成功すると「これは実力だ」と判断します。

逆に他人が失敗すると「あれは実力だ」、失敗すると「自分は運が悪かった」と言いたがります。

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自分中心かつ何らかのフィルターをかけてしまうというのが、良くも悪くも人間の思考のクセだと言えるでしょう。

このように、私たちは思考のクセから逃れることができませんが、これが他人とのコミュニケーションをする場面で無意識のうちに障害になるのです。これが意識してロジカルシンキングを実践しなければいけない大きな理由の一つです。

論理的思考:「伝わっているだろう」は幻想

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さらに、「基本的にうまく伝わっているだろう」という幻想を持ってしまうことが悲劇を生みます。例えばコミュニケーションにおいてそのようなことが如実に否定的な形で現れます

この絵は仏教の説話にある「群盲象をなでる」という話を表現したものです。像を見たことがない2人の人が、目隠しをした状態で1頭の大きな象を、1人は鼻だけ、もう1人はしっぽだけ触る。見たこともない動物の象とはこんなものだという印象が、鼻を触った人としっぽを触った人とでは全く違ってしまいます。

おまけにこの2人はこれが象の全体だと思ってしまっているので、このあと象ってこういうものだよねと言う話を2人でしても、ほとんど話がかみ合わないことになります。

これが部分しか見ていないこと、それからさらに重大な部分しか見ていないことに気が付いていないことの例です。

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そんな間違いが起こるわけがない!と思うかもしれませんが、このような状況は様々な私たちの普段のコミュニケーションにおいても同じような構図で起こっています。このような、いわば私たちの認識の「ゆがみ」を矯正するというのがロジカルシンキングの目的の1つです。

ロジカルシンキングは英語よりも大切:共通言語としてのロジカルシンキング

論理的思考:英語以上の共通言語

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次に、ロジカルシンキングが重要になるもう一つの要因についてお話ししていきたいと思います。それは、共通言語という要素です。

グローバル化が進んで英語が共通言語として重要だということが様々な場面で言われます。同じように、論理的に考えるというのも世界中の人が共通言語として使える非常に有効なツールです。

英語はもちろんほとんどの国で通じる一方で、通じない国も人もたくさんいます。ところが、

「1+1=2」というのは世界中どこへ行っても必ず同じ結論が出ます

その点で、数字や数式、ひいてはそれらが立脚している「論理的に考える」ことは、英語以上に「世界共通言語」として使えることを意味します。

昨今のビジネス環境を考えてみると、グローバル化の進展により多様性の大きい人たちの間でコミュニケーションしなければならない状況が増えてきています

ただでさえ、個人によっていろいろな考え方、偏った見方をしているのに、多様性のある国や文化の人が集まるとさらにそれの違いが大きくなり、誤解を招くことのリスクがどんどん高まっていきます。

論理的思考:ダイバーシティを生き抜く

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さらに国内でも多様化が進んでいきます。ダイバーシティという言葉で、さまざまな多様性が重要視されていきます。職場でも様々な人が、もちろん海外からも入ってくるようになります。

世の中全般を考えても、多様性は高まっています。たとえば、ひと昔前の同じテレビ番組をみんなが見ていたという時代から、だんだんYouTubeなどで限定された嗜好に合わせた多様な顧客ニーズへの対応が必要になってくるといったことです。多様性がどんどん増えていくという流れは間違いなく加速していくでしょう。

そのような環境下で、人の数が増えて多様性が高まるほど、共通言語としてのロジカルシンキングの重要性が上がっていくのです。

ロジカルシンキング:問題を解決し、伝える場面で力を発揮する

論理的思考:具体的にいつ役に立つ?

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これまで、一般論としてそもそも人間生活になぜロジカルシンキングが必要なのかについて整理しました。ここでは改めて具体的なビジネスの場所でどのようなときに役立つのかを考えてみましょう

コミュニケーション全般に使えることを考えるとほぼ逆に役に立たない場面がないといってもいいくらいですが、大きく2つの場面を想定しています。

問題を発見し、解決策を考えるという計画の段階とそれを実行に移すに際して様々なコミュニケーションをするという2段階にざっくり分かれると考えて良いでしょう。

問題発見・解決(結論を出し・・・)

・情報収集、整理、分析
・課題の発見、特定
・根本原因の分析
・優先順位付け
・問題解決案の策定

これは、問題を発見し解決するという段階です。何らかの結論を出すということです。計画段階とも言えます。

最終的に結論を出すために、なんらかの情報を収集し、整理し、分析し、その結果としての何らかのメッセージを引き出すといった場面が想定できます。

それから、さらにその中でも最上流である「そもそもの課題が何か?」と課題を見つけていくという場面です。さらにその課題の根本原因を分析していくという場面、さらにはそれらに優先順位を付けていくという場面も該当します。

加えて、それらの結果としての問題解決案を抽出する場面も該当します。様々な職場での問題課題に対しての解決案を作っていく、実行計画を作る、こういった結論を明確な根拠を持って導くのにロジカルシンキングは有効です

コミュニケーション(それを伝える)

・日常的な会話
・ドキュメント作成
・交渉、説得
・プレゼンテーション

「問題を発見し解決する」という段階で、何らかの結論を出すということです。計画段階とも言えます。

最終的に結論を出すために、なんらかの情報を収集し、整理し、分析し、その結果としての何らかのメッセージを引き出すといった場面が想定できます。

それから、さらにその中でも最上流である「そもそもの課題が何か?」と課題を見つけていくという場面です。

さらにその課題の根本原因を分析していくという場面、さらにはそれらに優先順位を付けて行くという場面も該当します。

加えて、それらの結果としての問題解決案を抽出する場面も該当します。

さまざまな職場での問題課題に対しての解決案を作っていく、実行計画を作る、こういった結論を明確な根拠を持って導くのにロジカルシンキングは有効です。

そして第二段階は、「コミュニケーション」です。実行段階とも言えます。ここは、出した結論を実行に移していく場面です。

ここで重要になってくるのはしっかりとしたコミュニケーションです。多くの人を巻き込んで説得して動いてもらうような状況では、説得して納得してもらうことが重要になってきますから、「話が飛ぶ」とか「結論は何だ」と言われている状況では、到底説得することはできません。

したがって最低限必要なものとして、ロジカルシンキングが重要になってきます。それは日常的な何気ない会話かもしれませんし、交渉したり説得したりする場面かもしれません。

そこから最終的にプレゼンテーションをして、何らかのメッセージを発信し、アクションにつなげてもらうことが重要です。

このような状況がビジネスの場面でのロジカルシンキングが有効な場面と考えられます。